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映画監督の原一男さんから映画『ZAN ~ジュゴンが姿を見せるとき~』へのレビューが届きました!

私たちは知らないことが多すぎる。で、やっぱり知らないことは罪なのである。人は、この世に生を受けて幸せに生きていっていいのだが、しかし、自分一人だけ幸せを望んでも幸せになれない。他者もまた幸せになっていい、ということを受け入れないと自分も幸せになれない。その他者とは、人間だけではない、ということをこの映画は教えている。この地球に生を受けたもの、それは人だけではなく動物、魚、鳥をも含むのだ。ジュゴンが絶滅危惧種であることは知っていた。が、かつて沖縄で食べられていたとは知らなかった。生きものは他の生き物を食って生きている。その一方で、食っている生き物の種の保存運動をしている。人間同士でも、権力を持っている者が持たざる者を差別し、命をおとしてもいいと言わんばかりの態度をとっている。そんな絶対的な矛盾。地獄図絵さながらのこの世。そんなことも含めて、私たちはもっともっと知らなければならないのだ、とこの作品は訴えている

原一男(映画監督)

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